基本的にMT4の推奨環境はWindowsで、ほとんどのFX会社ではWindowsOSのみの対応となっています。しかしMacユーザーでもMT4を利用する方法がいくつかあります。今回はMacでMT4のEAを使う方法やそれぞれの注意点などを解説していきます。
▷MacバージョンのMT4を提供しているFX会社を利用する
現在日本国内のFX会社でMacで使用できるインストール版のMT4を提供しているところはありません。海外のFX会社ではMac用のMT4をインストールできるところも多いので、MacにMT4をインストールして使いたい場合は海外FX会社を利用しましょう。Mac用のインストール版MT4はWindows用と同様の機能が備わっていますのでどんなMT4 EAでも稼働させることが可能です。利用料金等のコストもかかりませんのでおすすめです。
▷web版のMT4を利用する
こちらは一部のFX会社に限られますが、日本国内でもweb版のMT4を提供しているFX会社があります。しかし利用できる機能にかなりの制限があり、テクニカル分析はできるものの、インジケーターのダウンロードやEAの稼働はできません。EAの利用を考えている方にはこの方法は適していません。
▷Boot Campを利用する
「Boot Camp」はアップル社の提供しているソフトで、Mac上でWindowsの稼働環境を構築することができます。Boot Campを利用すればWindows専用ソフトを利用することができ、MT4もWindows環境と同様に使うことが可能です。ただし、MacアプリとWindowsアプリを同時に使用することはできません。Boot Campを利用してWindowsOSに切り替える際にはパソコンの再起動が必要となるので、24時間稼働し続けるEAにはあまり適してないと言えます。
▷仮想化ソフトを利用する
有料の仮想化ソフトを購入し、WindowsOSをMacにインストールする方法もあります。Boot Campと異なり、OS切り替え時に再起動を必要とせず、MacアプリとWindowsアプリを同時に使うことができます。ただし、スペックの低いMacを使っている場合や、ハードディスクやメモリの容量が少ない場合には、動作がかなり重くなってしまうことがあります。数万円程度の初期費用やアップデートの費用(5000円程度)がかかってくるので、コストが高くなる点がデメリットです。また、EAを利用するにはMacを24時間起動させ続ける必要があります。
▷VPSを利用する
MacでMT4やEAを稼働させるにあたり、一番かんたんなのがVPSを利用する方法です。VPS上でWindows環境を準備し、そこでMT4を稼働させます。VPSを利用すれば、パソコンをつけていなくてもMT4を24時間稼働させ続けることができるので、EAの利用にも最適です。スマホやタブレットなどで外出先からもVPSにアクセスすることができ、パソコンの容量を圧迫することもありません。なお、VPSの利用には月額の利用料がかかります。
このようにMacでMT4を稼働させる方法はいくつかありますが、最後に紹介したVPS上での稼働が最もおすすめです。Windowsを所持している方でも、MT4ユーザーの多くはVPSを利用しています。VPS上であれば、EAを24時間稼働させ続けることができ、停電時などの予期せぬパソコンのシャットダウンにも備えることができます。インターネット回線が止まってしまう心配もありません。EAにおいて安定した稼働環境は非常に大切です。VPSは月額2000円程度で利用できるものもあるため、MT4のEAのランニングコストと思って投資してしまいましょう。ご自身の使い方や設定環境から一番適した方法を検討してみてください。
Macでも、手順を追うことによってEAを利用することが可能です。MT4EAの無料配布サイトで完全無料でEAをダウンロードして取引を行いましょう。